配合飼料・肥料を生産するには従来より自然落下による混合方法を採用した切落配合機を使用するのが一般的です。OMCではその精度をより高く、より優れたものにする為に多弁型のOMCカットブレンダーを新しく開発しました。 システムの簡素化を目的とした計量機つきスケールブレンダーもあります。
OMCカットブレンダーには、あらかじめ計量された配合原料を混合するタイプと、配合原料を累積計量しながら配合する、ロードセル式計量機を組み合わせたスケールブレンダーがあります。(実用新案1登録第2006123号)
OMCカットブレンダーは開発以来50年を経過した今日に於いてもそのユニークな機械構造でご好評を得ています尾上式切落配合機を基に、更に混合精度を高めるため多弁型としました。配合槽も従来の角型を円筒型に改良しましたので、角型配合槽の四隅に出来た原料のバラツキは解消しました。
OMCカットブレンダーは混合精度の向上、コンパクトで故障のない設計、及び省エネルギー化の3点を重視した新機種です。(社)日本機械工業連合会60年度優秀省エネルギー機器受賞)
OMCカットブレンダーの構造は円筒型配合槽上部に取り付けられた回転シュートにより配合原料を縦方向に分割(20〜24室割)された配合槽に平均に振り撒き、順次異なった各原料を堆積させます。この原料は配合槽下部のエアーシリンダー(20〜24台)を順次解放させると、切落板が開き、自然落下し、下部サービスタンクに排出され、異なった層を形成し混合します。
OMCカットブレンダーは混合用のミキサーと比較してその必要動力は僅かに1/34以下となっております。配合に要する動力もエアーシリンダーを使用することにより上部の回転シュート用の小馬力(0.4〜2.2kw)だけで済みます。エアーシリンダーを作動させるためのエアー源も既設のエアーパイプより接続が可能です。(使用エアー量80〜320e/min(ANR))
OMCカットブレンダーによる混合は従来型機より配合槽分割数を増加しましたので混合精度が一段と高くなりました。更に切落板の開閉にはエアーシリンダーを採用し、開閉の時間を短くしました。また、シーケンサーを使用することにより、数種類の排出パターンが可能となりました。
従来、配合システムではホッパースケールにより計量された原料を各種の配合機に送り込み、配合されていたのを、スケールブレンダーでは本機に取付けられたフレームの4ヶ所に設置したロードセル式計量機により配合原料を計量するものです。それによりホッパースケールは不要となり、設備費も経済的で、更にコンパクトになった為、設置場所も小範囲で済むようになりました。
カットブレンダーとスケールブレンダーを適宜組み合わせることにより、用途に応じたシステムを選定していただくことができます。
OMCブレンダーの設置方法には標準として下記の6システムがあります。これらのシステムも特許申請中です。
A 完全白動システム(スケールブレンダー、カットプレンダー各1台使用) |
B 完全立体システム(カットブレンダー2台使用) |
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C 立体システム(カットブレンダー2台使用) |
D 併列システム(カットブレンダー2台使用) |
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E 単体システム(カットブレンダー1台使用) |
F リサイクルシステム(カットブレンダー1台使用) |
A 完全白動システムスケールブレンダーとカットブレンダー各1台を使用する完全白動システムバケットエレベーター(BE)→ディストリビューター(DB)→配合タンク→スケールブレンダー→チェンコンベヤ→バケットエレベーター(BE)→カットブレンダー→分離防止構造型タンク→袋詰装置 |
B 完全立体システムカットブレンダー各2台を使用する完全立体システムバケットエレベーター(BE)→No.1カットブレンダー→No.2カットブレンダー→分離防止構造型タンク→袋詰装置 |
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C 立体システムカットブレンダー各2台を使用する立体システムバケットエレベーター(BE)→No.1カットブレンダー→No.2カットブレンダー→バケットエレベーター(BE)→分離防止構造型タンク→袋詰装置 |
D 併列システムカットブレンダー各2台を使用する併列システムバケットエレベーター(BE)→No.1カットブレンダー→バケットエレベーター(BE)→No.2カットブレンダー→分離防止構造型タンク→袋詰装置 |
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E 単体システムカットブレンダー各1台を使用する単体システムバケットエレベーター(BE)→カットブレンダー→バケットエレベーター(BE)→分離防止構造型タンク→袋詰装置 |
F リサイクルシステムカットブレンダー各1台を使用するリサイクルシステムバケットエレベーター(BE)→カットブレンダー→ダブルダンパー→分離防止構造型タンク→袋詰装置 |